てぬぐい物語とは

「てぬぐい物語」は、昔ながらの染色技術を用いながらも、職人である故:高橋武氏が斬新でユニークな発想で表現したモダンなデザインの手拭いです。

1反の白い綿布は約10メートルの長さになります。これを11分割(900mm×350mm/1本)に切り分けたものが、てぬぐい物語のサイズ(一般的な手拭いのサイズ)になります。
型染めによる手拭いは、型彫りも染色もすべて手造りです。写真製版ではありませんのでデザインの限界もありますが、逆に手造りならではの味わい深いデザインに仕上がっています。

この真っ白な布切れに、江戸の伝統や手拭いの用途など様々な縛りにとらわれず、自由奔放に表現したいという高橋氏の想いが見事に調和し、ユニークで洒落のきいたモダンなデザインの完成に至りました。
通常、手拭い柄のほとんどは縦柄になりますが、「てぬぐい物語」は縦横半々の割合で、デザインを優先して描かれています。

是非、見落としてしまいそうな洒落の数々や、生前の高橋氏を彷彿とさせる素朴でキュートなデザインをお楽しみください。

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